ワークフロー│デザインの進め方

アイディアの螺旋

 ピージーのワークフローは、アイディアの誕生・破棄・再生という循環を繰り返すなかで、デザインクオリティを上昇させていく独自の手法で「アイディアの螺旋」と呼ばれています。
 デスクワークとフィールドワークにまたがる中で、仮説→体験→検証→証明というプロセスを繰り返しつつ、そのスピードを加速させて、クリエイティブにかけた時間と量を質に転換するデザインメソッドです。

ブランド戦略に沿ったワークフロー


①仮説の設定②インタビュー&フィールドワーク③コンセプト/プロトタイプのご提案④クリエイティブチェック⑤デザイン制作⑥納品⑦メンテナンス・更新作業⑧今後の施策をご提案
 まずプロジェクトの概要を伺った段階で、課題を想定します。これは精度やコスト、実現する可能性よりもデザイナーとしての経験やスキル、発想の自由さを重視します。仮説は計画の指針となるものであり、プロセスを通して柔軟に変更していくものですが、荒っぽいものでも何もないよりはずっと良いと言えます。「ここにしかない」「あなただけの」コンセプトを見つけるために必要なラフスケッチです。
 現状の課題を正確に把握し、何をすべきかを明確にするため、インタビューを行わせていただきます。問題に対しては、解決方法より問いの設定が重要です。具体的な制作の方向性が決まっていない場合は、チームによるワークショップから始めた方がよいケースもあります。
 その後、デザインが必要とされるシーンを実際に視察、体験いたします。クライアントやターゲットと同じ場所、時間を共有することによる五感全体を含めた経験には、言語・論理化されない潜在的な情報が多く含まれます。コンセプトの核となるものには、体験から紡がれる感覚や無意識的なイメージが根底にあり、「理屈が通ること」ばかりが正しいとは限りません。
 インタビューとフィールドワークを経た後、論理的かつ感覚的に整合させた全体を貫くコンセプト、もしくは簡易的なプロトタイプモデルをご提案させていただきます。
 キーカラー、シンボル、スローガンなどシンプルで応用性が高いビジュアル&1ワードで視覚化、言語化したものか、簡易的な動作モデルをご提案します。
 ご提案したデザインをチェックいたします。場合によって調整または破棄し、①インタビュー、フィールドワークからプロセスを繰り返します。ポジティブかつ新しいイメージが湧くデザインができましたら、具体的な制作に進みます。
 決定したコンセプト/プロトタイプをガイドラインとして、具体的な制作作業に移行します。ご提案した制作物を検証し、④チェック→⑤制作を繰り返しつつ、デザインの精度を高めます。
 印刷物やWebサイトなどクオリティをチェックしながら入稿・下版し、納品させていただきます。
 ウェブサイトはセキュリティ面など定期的なメンテナンスを必要とします。サーバーの管理運営、保守を一ヶ月を単位として行います。
 制作物に関して実際の運用状況、現場の所感をお伺いします。ウェブサイトは分析レポートを提出させていただき、効率化をご提案いたします。現状の課題を把握したうえで①に戻り、プロセスを繰り返します。